楽譜をパッと見て、頭の中で1曲ジャン!って音が鳴る。なのに、楽譜が苦手です。

たとえば、冷蔵庫をパッと開いて、頭の中で瞬間的に料理ができてしまう人っていると思います。

料理を作る人は、紙に書かれたレシピを見ても、同じように料理ができると思います。でも、冷蔵庫を見て作るのと、紙に書かれたレシピを見て作るのとでは、結果的には同じなんだけど、別物なんじゃないかなって思うんですね。それは、頭の中でのアプローチが違うからなんじゃないかと思います。

ぼくは、バンド譜とか、オーケストラ譜なんかも、パッと見て、なんとなく曲がわかる。もともとは、五線紙に向かって手書きで楽譜を書いていたから、パソコンで楽譜を打ち込むのも、そんなに苦ではないんですね。

でも、いざ、演奏しようとなると、楽譜を見ると、かなりの確率で間違えます(笑)。

どうやら、「楽譜を読む」脳の働きと「演奏をする」脳の働きが、別々なところにあるみたいです。楽譜を見ながら演奏すると、とにかく脳が疲れます。とても大変です。どうしてみんなこんな大変なことをやりたがるんだろうと不思議に思います。

レシピは参考にするけど、レシピを見ながら料理を作るのは大変でしょう。

料理も音楽も、手順と時間の進行が並行している点が似ています。読み返したり、確認したりする余裕はないから、集中しないといけない。間違えないようにしないといけない。これでは、疲れますね。

そもそも、レシピ通り、楽譜通りの料理や音楽って、おいしくないと思います。おいしい、心地いいかどうかって、結果ですから、途中間違えてもいいわけです。分量を間違えたり、材料を間違えたりしても、それが結果、どんな味になるかどうかは運が決めればいい。

ぼくは楽譜を見て演奏しても、楽譜通りが難しい。

インスタントラーメンを10人の人が作れば、10通りの味がある。それが、おもしろい。

楽譜から、一歩だけ、離れましょう。きっと、その方が楽しいと思います。

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