憲章がチャーターって?

 貸し切りの乗り物のことを「チャーター便」とかって言いますね。そのときの「Charter」を日本語に訳すと「憲章」となります。

 そして、日本語の「憲章」という言葉の意味も、「説明してよ。」と言われると、急に答えられなくて、困ってしまいますね。「法律(Law)」「規則(Rule)」「憲法(Constitution)」と、どう違うんでしょう。

 少し独断ではありますが、正確なところは専門家に任せるとして、考えてみましょう。

 「憲法」というのは、国のもっとも重要で(たぶん)唯一の「法律」ですね。そして、さまざまな「規則」を内包(含む)するもの・・・と解釈してみます。

 そうした「憲法」などに「乗って(チャーターして)」取り決められた「こうするのが望ましい」ということを記した「約束事」のことを「憲章」とでも言いましょうか。ほんまかいなぁ。

 つまり、法律ではないので、どちらかと言えば「スローガン」的な内容になっていて、実効性が伴わなければ忘れられてしまうものが多い、かな? 多国間で、ある程度義務的な約束を織り交ぜたものを「条約」と言ったりもするらしいんだけど、「児童憲章」みたいなものもあるから、単に言い方の違いだと思うことにします。「協定(Agreement)」とか「議定書(Protocol)」なんかも同類のようです。

「地球憲章」について

地球憲章(Earth Charter)

 これなんかも、知られる前に忘れられている可能性があるんですが、聞いたことがあるでしょうか。100人の人に尋ねたら「名前だけは知っている。」という方が、一人くらいはいるのかも知れません。

 それでも「エスディージーズ(SDGs)」は知っていますか、と尋ねたら、かなりの確率で「知っている。」と言われると思います。内容はともかくとして・・・。

 SDGsにしても、割と短絡的に「ああ。環境のことね。」と考えられているフシがありはしないでしょうか。もちろん、環境のことを抜きには考えられないけれど、ここでいう環境というのは「自然」環境ではなくて、人類が地球に及ぼす環境のことを言っていて、「ねぇ、人間タチ!これから、どうやって生きるつもり?」という結構シビアな最後通告を突きつけているにも関わらず、どちらかといえば、今の富と繁栄を削られるのが嫌とでも言うように、権利の奪い合いになっていないかなぁ、と、なんとなく思ったりもします。

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