#4.今がいちばんだね

 この前「年末まで連続ブログ投稿にチャレンジします。」みたいな記事を書きました。

 そうすると、義務感ていうのかな。「書かなきゃ。」って思っちゃう。そう思った途端、ふと「書くことがない。」って思ってしまいます。じゃあ、感じることが何もない一日だったかというと、そんなことはないんですね。毎日のように奇跡も起こるし、楽しい一日だったとも思う。

 レッスンのときにも、よく自分で生徒さんに言うことなんですが、思考よりもまず、感覚を大事にしてください、ということを。

時代は、変わる。どんどん良くなっていく。

 パソコン教室で新しいことを伝えようとすると、「覚えきれない。」「どんどん難しくなる。」「高度なことですね。」というようなことばが返ってきます。即座にです。間髪入れずに、ですね。そのうち、「昔はもっと簡単だった。」って、「そんなことをしなくても良かった。」って言われたりもします。

 パソコンに限らずですが、それは幻想なんですね。本当は、どんどん良くなっています。これは事実です。だって、良くするために、たくさんの人が努力した結果が今、この瞬間にあるのですから。

50年前にタイムスリップ

 ぼくが子どもの頃は、「壁掛けテレビ」「腕時計型電話」「話をするロボット(アンドロイド)」「手に持てるほどの小さなビデオカメラ」とか、今現実になっているものの多くが、SFやアニメ、漫画の世界の、空想の産物、それこそ幻想でした。

 コンピューターというと、ビルの一室を占領して、たくさんの電力を消費して、テープが回っていたり、印字されたロール紙が吐き出されていた時代でした。当時世界一性能がいいとされていたコンピューターより、今、個人が持っているスマホのほうがもしかしたら優秀かもしれません。

 もし、何かのはずみでタイムマシンに乗って、50年前に戻ってしまったら、どうなるでしょうか。最初は楽しいかも知れませんね。懐かしく思う人もいるでしょう。デパートに行けば、着飾った人がたくさんいて、エレベーターには、エレベーターガールがいて、話しかけてくれて、行き先のボタンを押してくれます。

 車通りを抜けると、どこも砂利道で、ホコリの匂いがします。子どもたちが元気に走り回り、赤ちゃんをおんぶしたお母さんとすれ違います。

 ふと、ここがどこなのか知りたいと思ったときに、スマホがありません。道行く人に尋ねたり、交番で地図を見たりします。だれかに連絡を取ろうと思うと、電話をかけられる場所を探します。そして、電話番号を記したメモを探します。

 乗っていた自転車はすぐにパンクして、空気が抜けてしまいます。当時誰もが、自分でチューブを引っ張り出して、ゴムのりでゴムを貼ってパンクを直していました。今のようにホームセンターがなかった時代です。

 家に帰る前に暗くなると、雨風をしのげるところで休むしかありません。帰りを待つ誰かが心配していても、どうすることもできません。何時間もそうやって、過ごした経験をした方があるでしょう。ぼくにも、ありました。

 映画『ALWAYS 三丁目の夕日』、テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』『じゃりン子チエ』昭和30〜40年代を懐かしむ人は多いけれど、現代人は、その時代に戻れたとしても、とても不便を感じるだろうし、結局(現代に)「早く帰りたい。」って思うでしょうね。 

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