パソコンの断捨離をしてみよう

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この約20年を振り返って

 2001年以降、21世紀に入ってからのインターネットやパソコンなどの情報機器の発達は目覚ましいものがあります。ぼくがパソコン教室を始めた2000年12月は、まさにその黎明期とも呼べる時期で、当初導入したパソコンはWindow98SE(セカンド・エディション)というシステムを搭載したデスクトップモデルでした。

 この頃のパソコンは、主に事務室で、専門の勉強をした人が使うための事務機器でした。もちろん、キーボードやマウスに加えて、大きくて重いブラウン管のディスプレイがついていました。

 2000年は、小渕恵三首相が脳梗塞で総辞職したあと、森喜朗首相が小渕首相の「ミレニアム・プロジェクト」を引き継ぐ形で「e-japan構想」を打ち出し、IT(アイティー)という言葉が使われるようになり、全国的にパソコン熱が高くなっていました。あちこちの公民館でパソコン講座が開かれ、ぼくもその中で講師を務めていました。

 今は当たり前になっているスマホ、タブレットは、この頃はまだ登場していません。家や事業所などのプッシュ回線は新しい電話機になっていましたが、ダイヤル回線では、まだ黒電話も残っていました。携帯電話は、いわゆるガラケーの時代です。ぼくが初代のiPadを手に入れたのは、2010年の5月28日でした。偶然ですが、この記事を書いているちょうど12年前です。

 この約20年間は、出会い系サイトやオレオレ詐欺(振り込め詐欺)などの特殊詐欺の被害が増えた時期とも重なります。インターネットウィルスの流行があったり、迷惑メールが増えたりもしました。

21世紀に生まれた子どもたち

 この時代に生まれた子どもたちにとって、携帯、スマホは既に身近にありました。こういった情報機器や、インターネットを利用するのは当たり前という環境で育っています。

 そうして既に成人を迎えた世代もあり、「子どもにはケータイを持たせない」と頑張ってきた世代が、過去のものになりつつあります。これからは「情報機器と、インターネットにどう付き合っていくか」を考える時代になりました。

大人になって21世紀を迎えた世代

 一方で、ぼくも含めて、既に成人していた人、あるいは退職後に21世紀を迎えた世代にとって、パソコンは興味はあるけど、変化が激しくて、今でもよくわからない存在です。現実に2001年頃のパソコン教室の席を埋めてくれていたのは、ほとんどがこの世代でした。そして、この世代は「とても今の時代の変化についていけない。」と、今も嘆いている世代です。

パソコンの断捨離とは

 今、パソコンは、スマホ、タブレットとともに、さまざまな使われ方をしていて、パソコンの使い方を一から学ぶ機会は失われつつあります。初心者向けのパソコン教室では、なぜか、なかなか知りたいことを教えてくれません。それはおそらく、旧来の「電源の入れ方」から学ぶテキストを使うからです。

 新しい情報や、さまざまな機器やソフトの使い方を学ぶよりも、もうそろそろ、それぞれがやりたいことに意識を向ける時代になってきたと思います。

 たとえば、自営でお店をやっている方であれば、「簿記を習いたい」というようなニーズもあるでしょう。旅行が好きな方であれば、旅行先の情報や地図、ルートを知りたいと思うでしょう。また、旅行記なども、ブログを発端として本にまとめたいと思うかも知れません。囲碁、将棋などは、自宅にいながら、別の対戦者と楽しめる機会もあるでしょう。パソコンでやるゲームも今はリアルです。インベーダーやドンキーコング、マリオカートで止まっている人は、今、ゲームをしていないと思います。

 ぼく自身は、音楽が切り口になって、パソコンを始めたと言っていいでしょう。また、障がい者支援に興味があったので、この仕事を始めてからしばらくは、鳥取県の障がい者出前IT講習の講師を務めました。目の不自由な方、身体に障がいのある方、聴覚障がい、精神障がいなど、それぞれの場面で、ぼく自身が学びながら、パソコンを教え、支援をしてきました。

 パソコンの断捨離とは、自分のやりたいことに焦点を当てて、パソコンをどう使うかを考えることです。

 たとえば、ぼくは、今パワーポイントを積極的に教えていません。プレゼンテーションの組み立て方を学ぶのは、話し方や伝え方を学ぶことにつながり、とても意味があることです。でも、そうやって、丁寧につくられたプレゼン資料をじっくり見て、読んでもらうことはありません。それよりも、今は、1枚の写真や動画の方がインパクトがあります。

 ワードやエクセルも、より高度な使い方を学べば学ぶほど、便利に使えて、効率がいいことはわかっています。それも必要な人には、教えたいと思っています。例えば、はがきに印刷するたびに、名簿を見ながら住所と名前を打ち込んで印刷しているような人がいれば、「それは、非効率です。やめましょう。」と言います。でも、そもそも名簿を見ながらキーボードで入力するような仕事をしている人は、今、もういないと思います。はがきの専用のソフトが普及しているからです。

 つまり、一から学ばなくても、パソコンを使う時代になっているということです。

 パソコンの断捨離というのは、まず、あなたは何をしますか、という問い掛けです。それがはっきりしていれば、パソコンは役に立ちます。

 どうも電源を入れてもなかなか動かない。変なメッセージばかり出るというときは、遠慮なく、お問い合わせください。

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