PCキーボードは好きらしい

英文タイプライターが最初

ぼくは、これまでにたくさんのPCキーボードに触ってきました。それに合わせて日本語入力もいろいろと修得もしてきました。今でも、「ローマ字」だけでなく、「日本語かな」の入力方式でも打てるし、「親指シフト」でも打てます。

そもそもが、1970年代の終わり18、19歳の頃に、東京で英文タイプライターに出会ったのが最初でした。

下宿に東北出身で、東京都内の外国語学校に通っている友人がいました。その友人とは割と仲が良くて、部屋にはテレビがありました。「おう。歌番組やっとるべ。」と誘いに来るわけです。そうすると、ぼくはテレビを見たいわけです。久保田早紀が「異邦人」を歌っていたりするわけです。

その彼の部屋に英文タイプライターがあって、遊び半分で「カタ。カタカタ、チーン!」と触っているうちにだんだんと操作を覚えていきます。いつの間にか、テレビを見ながら手許を見ないでも打てるようになっていました。

そのうち、彼の宿題レポートの清書をする代わりにテレビを見たり、食事をおごってもらったりするようになって、ますますタイピングがおもしろくなっていきます。

鳥取に帰ってきてから、パソコン要約筆記と出会う

鳥取に帰ってきて、30代のときに誘われて「パソコン通信」を始めます。パソコン通信を通じてテレビ番組にも出演したこともあり、当時の番組出演者の何人かとは今でもfacebook等で繋がっています。

当時は、ワープロかデスクトップパソコンをモデムで深夜の通信料金が安い時間帯につないでいたので、完全に深夜だけのパソコン通信でした。ただし、朝まで起きているわけにはいかないので、他の人の書き込みをダウンロードだけして、あとで読み返すというようなことをしていました。

その頃、鳥取で聾教育全国大会が開催されたのを機に、手話を覚えようとしたけれど、なかなか覚えられません。パソコン要約筆記ならできそうだということで、デスクトップパソコンを会場に運んで大会に参加しました。

その後も要約筆記者として各地で活動しました。日本語入力で「親指シフト」を覚えたのも、その頃です。「親指シフト」というのは、「かな入力」よりも少ないキー操作で英文・日本語が混在する入力がスムースにできる優れた入力方式ですが、残念ながら一般に知名度も低く、広く普及しているとは言えません。

ワープロ検定ほか、パソコン関係資格を取得する

実際にさまざまな実務検定を受けたのは、40歳直前に失業したときでした。それまでは、検定を受けようにも、会社の仕事が忙しく、余裕がありませんでした。ワープロ検定、表計算検定、情報処理技術者、パソコン整備士、など多くの資格を半年くらいの間に受験して取得しました。キーボードの操作に慣れていたことが幸いでした。

鳥取県の障がい者出前講習会の講師を務める

片山善博鳥取県知事の時代に「障がい者出前講習会」という事業が鳥取県で行われて、その講師を務めました。点字も覚えて、パソコンで点訳などをするようになったのもこの頃でした。盲学校の点字プリンターを使わせていただくことができたのも幸運でした。お陰で、点訳からは離れてしまいましたが、今でも、点字は読めます。

キーボードはいろいろあります

これまで、さまざまなキーボードに触ってきたので、どんなキーボードがどんな用途に向いているのかがわかります。

スマホの画面を見ながら、ポツポツと入力するのなら、スマホのフリック入力でいいでしょう。最近は音声入力もずいぶん精度が高くなり、実用的になりました。AIに話しかければ、少しこなれた文章も打てるでしょう。

それでも、キーボードは、これからもなくならないと思います。どんなキーボードとどんなふうに付き合っていくのか、特にパソコンを使って、仕事をする、情報発信をしていこうと思っている方には最適なキーボードを選ぶということは、今後もとても重要な要素のひとつになるでしょう。

ピアノよりもキーの数が多い

「ノートパソコンだから、必要がない。」「付属のキーボードだけあればいい。」「数千円でキーボードが売られているのに、数万円のキーボードと何が違うの?」そんな疑問にも即答できます。

楽器である標準的なピアノは、88鍵のキーを持っていますが、パソコンのキーボードには、もっと多いキーが使われています。これだけキーが多く、複雑なものを数千円で作るために徹底的にコストが削減され、多くの機能やデザインが犠牲になっています。言わば、付属のキーボードの多くは、量産された妥協の産物です。

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